秋田出張。ユースパルあきたユースホテルにて農作業安全基礎研修会を受講。
一月は俵引きがあったり七日堂裸参りに参加したり新年会がたくさんあったりとなかなか濃い内容で飛ぶように過ぎてしまいました。道の駅での蕎麦振る舞いを挟んで二月に入って、いよいよ秋田へ出張の日が来ました。
新年に入ってからろくに会津から離れることも無かったところに急遽遠出することになって、仕事だとは意識しつつやはり気持ちが高ぶるのもありまして、遠足を楽しみに待ち受ける児童の心理に戻った気がしました。
さっそく出発した2月5日の午前中の頃、私の性格としてやはりまっすぐ進むはずも無くいろいろ気になっていた山道を探検しながら車をはしらせておりました。
北へ北へと進むうちに雪も深くなります。今の今まで積雪を見ること無く過ごしていたのが嘘のように路面はなかなかの冠雪の具合で、新品の冬タイヤで走っても安全とは思えないような滑りやすさにさいなまれました。別に近道として入り込んだ訳では無い山道ですが、時速30キロ以下で路面の凍結の具合を探るように進むのが延々と続くとさすがに入るんじゃ無かったと後悔しました。
暗くなる頃には山形県の鶴岡市も抜けて秋田県入りしたのですが吹雪は深くなり、すぐ近くで雷まで鳴り響く悪化ぶりを見せました。帰宅ラッシュにはまってノロノロ運転を我慢していたらそのうち動かなくなり40分ほどして警察車両がサイレンと瞬かせながら対向車線を逆走、そしてさらに40分くらいして渋滞はやっと動き始めました。車列が進むうちに見えてきたのは案の定のスリップ事故による事故現場。全面をえぐらせてガードレールに乗り上げたハイエースの光景が痛ましかったです。さらに進むと今度は渋滞で発生した追突事故の現場も見ました。
夜中にやっと宿泊先に到着。
ユースパルあきたユースホテルというこの施設は青少年の教育と交流を目的としたものらしく、この手の青少年の交流・学習を目的とした宿泊施設はほとんどの都道府県に一件ずつ分布しているようです。
予約したときから、私の地元にある少年自然の家みたいなものを期待してましたが、もっとホテルとして充実した施設でした。
シングル扱いの四人部屋。室内はお風呂とトイレを公共のものを使うという考えで割り切ったことで室内はかなり広々で快適。
研修一日目の朝。外はすっかり銀世界。
朝起きに一人でコーヒータイム。
駐車場に行くと私の車もすっかり凍ってました。
2月6日。研修一日目はトラクターを主とした重機の取り扱いに関する安全講習。講師およびスポンサーはヤンマー。講習の内容は最初は本当に誰にでもわかるような基礎中の基礎から始まります。そこからどんどんレベルを上げて認知度の薄いうっかりしがちなところを実際の事故の実例を交えて紹介され、それを理論的に分析して注意箇所を絞ってわかりやすくまとめます。とてもよくできた内容だと思いました。
お昼を挟んで午後からは多目的ホールみたいなところで実際に現物を教材にして講習会は続きます。まずは基礎的な整備箇所の紹介。
最後は最後はトラクターの横転事故の模擬体験を目的とした乗り物に乗りました。開催場所の天井の高さの都合があって、もっと怖いことができるみたいなのですが、今回は30度バンクまで傾ける機能に限定してありました。
写真にある通り、トラクターが15度傾いたら比較的危険なレベル。そして30度付近になったら本当に危ないということを身をもって経験します。
この機械は地元である秋田県での機械展示会でもアトラクションを兼ねて設置されているそうです。
研修で使う物資の搬入搬出に使うためだと思いますが、出入り口近くでフォークリフト発見。タイヤが白いのが気になりました。
夕食は外食。マップで探しても居酒屋さんとかどこにでもあるチェーン店ばかりでなかなか夜営業のお店が見つからないところ、一件だけ良さそうなところを発見。大盛り海鮮丼頂きました。
口コミにもあった鯖のみそ煮も追加。口溶けがよくて大変満足しました。
食べ終わった頃には帰宅ラッシュがすっかり治まって閑散としてました。写真に写ってるのは道の駅あきた港の展望台です。店内のお店が閉まってもエレベーターだけは動いているみたいでした。
2月7日。研修二日目のスポンサーは丸山製機さんでした。草刈り機や管理機の基礎構造や整備、安全講習を習いました。午前は主に座学、午後に実地学習します。ちなみに写真に写っているヘルメットのロゴはオフロードバイクのブランドとしても認知度が高いハスクバーナというメーカーです。丸山製機のスタッフさんの私物らしく、お話を聞くとハスクバーナは地元スウェーデンではチェーンソーなどの農林機械メーカーとして大手な存在らしいです。モーターサイクルはその事業のほんの一部で、同じ農業機械メーカーとしての横の繋がりで丸山製機のスタッフさんはハスクバーナと接触する機会があったらしいです。
実地学習は草刈り機と管理機を使用します。基礎的な取り扱いやメンテナンス、あまり知られてないけど推奨している細かいチェックポイントなどを教わりました。
電動刈り払い機に触る機会もありました。かなり静かで動いてるのかもわからないほどでした。バッテリーの技術革新が活発で、製品化してもすぐにもっと安くて長持ちするバッテリーができあがるというのがパソコンのメモリー関連と同じだと思いました。
16:00に研修終了。翌日に予定を控えていたので、急いで帰ることになりました。秋田市での帰宅ラッシュの混雑は会津坂下町の比ではありません。渋滞に巻き込まれる前にお土産を買い終えてさっさと脱出します。
来るときは日本海側沿いに走りましたが、帰りは内陸の方を走って有料道路を積極的に使うコースを選びました。道はスマフォのグーグルナビに任せて自分は何も考えず夜道の中を進むだけでした。ずっと高速道路を走り続けるだろうなと思っていたのがそうでは無く、有料道路を降りたり走ったりを何回か繰り返していてよくわからないところを走っていました。バイクで走りに来たのを覚えている場所にたどり着いた頃には山形県の米沢市。その時点で時刻は深夜22:00を回ってました。
画像には走行時間4時間59分とありますが、実際は16:00出発の22:40着なので、休憩を含めて6時間40分の行程でした。