東京へ出張蕎麦打ち(GAPリレー) 1月中旬には県からのお仕事で出張蕎麦打ちをしてきました。蕎麦をテーマとしたGAPのキャンペーンで、会場は東京の新橋にある「ピアシス」というレストランでした。 見渡す限り、コンクリートのジャングルです。田んぼも見えない。山も見えない。人と自動車でいっぱいで落ち着きがありません。私にはとても合わない環境であるとつくづく思いました。父親と私の二人、レンタカーのファミリーワゴンに蕎麦打ち道具を詰めて行ってきました。宿泊先は近場のビジネスホテルで、二泊三日の滞在となりました。とても綺麗な店内の一室を貸し切りにして蕎麦を打つのですが、私はできるだけ施設をそば粉で汚さないように気を遣いながら作業します。 肝心の蕎麦打ち台の足組はこの日の為に職人さんに依頼して作ってもらった特注品です。さすがにぶっつけ本番で使ってみると足の高さが合ってなかったりで現場で補正しながらなんとか仕事をこなすことになりました。 現場のスタッフさんたちのバックアップを受けながらひたすら蕎麦を打ちます。ビシッとしたスーツ姿の何だか偉い人とかがちょくちょく挨拶に来てくれて、そういうエリートのオーラを放つ人たちの目の前で蕎麦を打つというのは私の小さい肝になかなか堪えました。私みたいな人間が繋がりを持つには見合わないような気がしつつも、いろいろ親切にしてくれてありがたい気持ちでいっぱいです。 調理場をお借りしての十割蕎麦の茹で方の指導をしました。一般の主婦とは違い、料理の基礎を身につけた人たちなので遠慮なしに細かい注意点を話しました。さすがプロの人たちで、すんなり吸収してくれたみたいで、上手に茹でてくれている様子でした。店内には赤べこグッズなど福島県出身者なら反応せずにはいられない小物が点在。 福島県を応援しているという気持ちがひしひしと伝わるお店でした。 蕎麦打ち披露初日の夕食はレストランのコース料理をいただきました。どれも上品で、動物性タンパク質よりも野菜のおいしさを前面に押し出していたとの感触があります。肉食の快楽とはかけ離れた、身体の為のおいしさに重きを置いた構成だと思います。 蕎麦の茹で方は完璧でもちもちしていました。そばつゆは魚介ベースで味と香りのバランスは実に高いレベルで仕上げられてました。香りはキツすぎず、味は強すぎず。 締めのお茶が身にしみます。とても美味しかったです。 下はコース料理に使われた生産者の詳細です。 お昼のお弁当もクオリティ高めの内容。お肉もいいけどやはりサラダが美味しかったです。 お次は穴子。 東京での感染者の増加傾向がものすごい状況という悪いタイミングでの東京出張。本当は帰りに寄りたいところが合ったのですがそんな我が儘は通じず、仕事を終えるなり早々に撤収。ドタバタしながら荷物をレンタカーのセレナに詰め込んで出発しました。東京の道路事情は複雑すぎてナビがまともに機能せず、やっとの思い出ETCゲートをくぐったときはほっと一息つきました。福島県に帰り着くなり天候はガラっと変わって吹雪きの様子。寒さの厳しい雪景色の世界に舞い戻ってやっと故郷に着た心地がしました。