雪祭りにて雪像つくり
1月30日道の駅あいづ湯川・会津坂下にて手作りの商品をテーマにしたイベントが開催されました。
それに合わせてイベントを盛り上げるために雪像を作ることになったので、私はそのお手伝いをしてきました。
今年の干支が虎ということで、雪像はこどもちゃれんじのしまじろうを制作。
全高3メートルでなかなか大変でしたが、雪を噴射する除雪機を利用してなんとか十分な高さまで雪を積むことができました。
顔の部分を丸く成形したら耳をつけて顔を作ってあらかた完成。あとは身体の方を作っていきます。
制作している時に道の駅の関係者さん達から差し入れを頂くことが度々ありました。
身体は足を前に出して座っている格好にしました。細かな作り込みは担当者の人たちにお任せして、お手伝いの身である私は周辺の雪をならしたり指示を受けて作り込みに加勢したりといろいろと立ち回りました。
制作期間は4日。大体の形を作るところはかなり早く進むのですが、形の違和感を対処するのにあーでもないこーでもないと迷いが始まると一気に進まなくなります。そうなると動くことも無くなるので身体の発熱が起こらず、寒い中じっと待つだけになってしまうのがいちばん辛かったです。
道の駅の雪像はあくまで技術習得の為の予行練習のつもりでした。
本当に忙しくなるのはこの商工会青年部で作る巨大雪像になります。
商工会青年部主催の冬祭りを開催するにあたって見栄えのある雪像を作る計画があり、私はその責任者となっていました。
雪像のテーマは道の駅の時と同じく「虎」。冬祭りの主催者側はポップなデザインを着たいしていたようですが、あいにく私の考えはリアル志向で進めておりました。
商工会青年部からの注文ではメッセージを掲載する土台があって、その上に雪像を作るというもの。
計画では全高4メートル級にもなる、素人の初仕事にしてはなかなかの難題となりました。
土台の部分だけは単純に機械で寄せ集めるだけで済みましたが、問題はその上に作る雪像。
この時に取った方法は、まず雪を箱状のもので固めてブロックにして、そのブロックを積み上げて壁をつくる。
そしてその壁に向かって雪を積み上げて補強する。強度がついたら壁に向かってラッセルで周辺の雪を噴射してさらに盛る。そうしてできあがった雪の塊を削るなり盛り付けるなりして目的の形に成形していきました。
この雪像を作るにあたっては、去年の道の駅イベントで猫バスを作った人を雇いました。私はその助手で雪像作りに従事しました。
当初の理想では虎の全身を作る計画でしたが、レベルを少し下げて虎の顔を大きく作ることに集中するということになりました。
この時もやはり虎らしさに向けて作り込む段階になって進行具合は膠着。顔正面は雇った人に任せて私は後頭部の整形と土台周辺の整理に努めました。
開催当日の二日前に打ち上げ花火現場の除雪を任され、若宮ばくさくのトラクターを持ち出して業務遂行。
この後もしばらく雪像の仕上げに取りかかりました。
冬祭り当日には打ち上げ花火現場の警備の仕事もあったのですが、雪像完成で安心したのか私は二日間寝込んでしまいました。
冬祭り当日もその翌日も外に出ることができず、復活して雪像を見に行くと連日の晴天にやられて泥土が表面化してしまいました。
手が届く範囲で顔の部分を綺麗な雪で塗り重ねしたのですが、少しだけマシになった程度。
道の駅の雪像も同様に原型を残すのみで細部の作り込みは見当たりません。形あるものの消えゆく定めに儚さを見いだしてしまいます。
1月末に道の駅の雪像制作のスタートから2月中旬の冬祭りの雪像完成に至るおよそ半月の期間は実に忙しくて目まぐるしい日々だったと思い返します。さらには年越しの蕎麦打ちから思い返しても七日堂裸参り、初市大俵引き、東京の出張蕎麦打ちと続けざまに必ず催しやイベントがあったので、いつも仕事が無くて暇なはずの時期が今年は刺激で満たされておりました。
やりがいのある事をたくさんこなすことができて、今までの巡り合わせにも2つの雪像たちにも感謝の気持ちが起こります。
気がつけば3月に入り、春作業の算段などで少しずつ忙しくなります。今年の自分は暖機運転に抜かりが無かったので、快調なスタートダッシュができることだろうと思います。
雪像の件ですが、町長が直々に激励に来ていただけました。このほかにも新聞に載ったり町の広報に取り上げられるなど、少々目立ちがちになってしまって恥ずかしいです。