〒969-6576 福島県河沼郡会津坂下町大字牛川寿ノ宮1905 TEL:0242-85-8861

会津坂下町でお米やそば粉を生産・販売|若宮ばくさく

トップページ > スタッフブログ > 映画『いただきます ここは、発行の楽園』

映画『いただきます ここは、発行の楽園』

↑の映画の上映会が会津坂下町の町民体育館でありまして、その会場前でマルシェを開くというのでお誘いを頂き、出店してきました。

上映会の数日前に音響機器のテストついでの試写会がありまして、観てきました。

タイトルからして食育的なドキュメンタリーか何かかなと軽い好奇心しか持たなかったのですが、観てみれば私には驚愕の連続でした。

保育園だか幼稚園で子供たちに畑・田んぼ仕事を積極的に体験させるのですが、それがうちでやってる小学生向けの田植え体験の比ではありませんでした。

自分たちで堆肥を作り、自分たちで作物を植えて育て、自分たちで収穫して大人の手助けを得ながら調理し食べる。このように実際に体験する工程が始まりから終わりまで一貫しています。

映画のタイトルにもあるように、焦点は菌と人間のかかわりにあります。

コロナ禍をきっかけとして世の中は無菌状態の清潔な状態を良しとする価値観が社会的に浸透しています。

この映画はその風潮に逆行するように、菌の有効性と共生を訴えています。正確には常在菌という、人間の健康を助けてくれる種類の菌を取り上げています。

常在菌は人体に限らず作物をも助けていて、完全有機栽培において菌による作物への抵抗性助長や発育促進をもたらす大事な要素として紹介しています。

この映画に映される子供たちの様子はとても眩しいくらいに笑顔にあふれていました。撮影者はとても長い期間子供たちと一緒に過ごし、撮りためた映像は膨大な量になっていた中から厳選して編集してこのドキュメンタリーを通路挙げたようです。

映像の中の子供たちを観察すると、体が泥んこに汚れるとか草が顔に当たるとかそういった現代子が到底嫌がる事への反応が根本的に違っているのがわかります。土の感触を積極的に感じ取り、自分の肉体への軽いダメージを笑い飛ばす。この子供たちは根本的に現代っ子とちがうと感じました。

現代の社会問題となっている引きこもり、登校拒否やいじめで心に傷を持った子供にこの映画に映されているような自然の中で農作業に励むことがセラピーになあるのではないかと想像しました。

最近の新聞にも書かれていましたが、幼少期の食生活で将来的な腸内環境は違いが発生し、早い段階から緑黄色野菜の摂取が旺盛な子供は精神的発育が良好なのに対して肉類や油中心の子供は感情のコントロールがうまくできない傾向があるらしい。

幼少期の食生活で発酵食品など常在菌のポテンシャルは緑黄色野菜と同じくらい重要なのかもしれないと思いました。

この映画はクラウドファンディングで制作資金を募って作られたそうです。

いちおう公式ページを掲載しておきます。

公式サイト 映画『いただきます ここは、発行の楽園』

上映会は映画館ではなく、公共の施設などを使用して上映会を全国各地で開いています。

調べてみたら明日と明後日に須賀川市で上映らしいです。

場所は水彩カフェ

稲刈りが終わっていれば、もう一度観に行きたいところです。

このページの先頭へ