さいとうさんのバイクガレージ
稲作の委託でばくさく事務所まで来訪頂いたさいとうさんが大のレトロバイク趣味ということでガレージに招いて頂きました。
ハーレーを1台手放したいからどうかというお話でしたが、バイク談義の方向はレトロ賛美から最近のモデルへの不満などあっちへ行ったりこっちへ行ったり気がつけば一時間くらい過ぎてました。
所蔵モデルで思い入れのあるのはこの2台らしいです。
カワサキW650と、正式な名称はよくわかりませんがハーレーのショベルヘッド。エアクリーナーボックスが純正で大きくて、エンジンをよく写すことができませんでした。
特にハーレーに詳しいわけではないのですが、ショベルヘッドだけはちょっとした思い入れがあります。
超どマイナーなバイク小説の、ロバート・W・パーシング著「禅とオートバイ修理技術」です。
ものすごく色気の無い題名の通り、超難解。説明も難しいです。ストーリーは、ロボトミー手術みたいな電気ショック療法によって治療を受けた父親と小学校低学年くらいの男の子がバイク(ホンダCB450)でタンデムで旅をして、最後に父親は失われた人格を回復させるというものですが、治療前の回想では父親が大学のギリシア哲学というか修辞学だかの学界での抗争の話が挿し挟まれます。
アメリカでは70年代くらいのヒッピー層を中心としたカウンターカルチャーに受け入れられて大ヒットし、当時の日本にも届いていたらしいです。
90年代くらいのバイクブームでは手に取る人もいたけど、読むのを挫折した人も多いそうです。ちなみにカバーイラストに載っているショベルヘッドは作中では直接的な関係はありませんが、小説の内容を吟味すればなんとなく意味深に思えてきます。
ガレージの奥には、さいとうさんのお父さんがメグロを新車の頃からずっと所有し続けているという年代物が眠ってました。錆び防止のコーティングに埃がかぶって一見汚いけど、洗浄すればピカピカになるはずです。
さいとうさんは、普段から機械いじりにかけては経験豊富で、この雪掻き機を処分寸前のところを引き取って自分で修理して使っているそうです。
機械加工の道具もある程度充実していて、羨ましいかぎりです。今日は午前中から目の保養を指せていただきました。
本題の、ハーレーの取引の件は、結局はうやむやに終わりました。
今日の稲刈り
北海道のお土産のてるてる坊主を窓に飾ると天気がよくなりました。
田んぼに入るとやはり地面が柔らかくなってぬかるみます。雨上がりの田園は泥沼状態ですが、進行が遅れてしまっているので、がんばります。