商工会青年部研修旅行(新潟県燕三条市)
私が所属する地元の会津坂下町商工会青年部の行事で鉄器産業で歴史のある新潟県燕三条市に行ってきました。
旅行計画は私が段取りしたものです。
初めに三条鍛冶道場にてペーパーナイフ作りを体験してきました。
施設はピカピカの備品が揃った公共施設。この町は博物館や図書館などの公共施設にかける出資が厚いように見受けられました。なかでも技術の伝承、歴史資料の保存と公開に対する意気込みを感じます。
ペーパーナイフはこの五寸釘から作ります。
コークスで熱して
叩いて延ばします。写真は取っ手の方を延ばす作業ですが、刃の部分も同様に行います。
講師のおじいさん。この写真はナイフを研磨してもらうところです。
仕上げにサンドブラストで表面仕上げ。
私が愛用する肥後守ほどとはいきませんが、新聞紙くらいなら普通に切れる質でした。後々にはレザークラフトで鞘でも作ってあげれば様になるでしょう。
続いてプラスチック製造加工の会社が隣接したミュージアムに行ってきました。中にはコレクションのクラシックカーや原付、バイク、発動機、農機具、レトロな日用品などがびっしりと展示されています。
ホンダの往年の名車にまたがらせていただきました。
これは三条市の図書館に展示されてたBMWのヴィンテージバイク。
これは藤次郎という刃物店に置いてあったホンダのヴィンテージバイク。
この燕三条という町はバイク愛の主張が強い印象を持ちました。
藤次郎というお店は内部の工場を公開したつくりとなっていて、ナイフづくりを見せることを念頭に置いてゲスト用の通路を内部に通した作りとなってます。
見学しているこちらとしては別に無視して作業に集中していてほしいのに、中の作業員さん達はわざわざ挨拶してくれます。従業員は若い人ばかりで、高齢化問題に悩む中小企業の気配はみじんもありません。ここまで若い従業員を引き付ける努力は並大抵のものではないでしょう。
二日目の予定は朝いちで弥彦神社を参拝。この後ロープウェーで山の上に登って御神廟をお参りするはずが天候悪化で中止。
予定変更で急遽海沿いを南に移動。マイナーなお店で浜焼きを買い、寺泊で海鮮丼を頂きました。
水揚げしたタコやサバやアナゴをその場でさばいて熱処理したものを浜焼きと言うそうです。
私はサバとタコを買いました。かなりの美味で、特にタコは歯ごたえがあって嚙み切るのも簡単。噛めば噛むほどうまみがにじみ出てきます。塩加減が絶妙。一見したらみずぼらしいお店ですが、商品の内容は超絶品でした。
昼食は寺泊の魚市からすこし南のはずれに位置するお店でとりました。
日本海側とはいえ、海際に近い土地は滅多に雪が積もることは無いと聞いていたのですが、この日の寒波は強烈だったようでこの通りでした。
写真はワイナリーです。天気が良ければもっと出歩いて風景を楽しむなり買い物を楽しむなりできたはずだとは思いますが、別に遠くもないのでまた日を改めて来ようと思います。